INDEX■
GUNDAM-00■


5話まで
10話まで
15話まで






・よう! 最近すっかり次回放送日が更新日になってる
 今週のダブルオーだ。元気だったかな
 └死んでしまってください



「どうだ? アグリッサのプラズマフィールドの味は!
 機体だけ残して消えちまいなあ、クルジスのガキがあ!」
 灼き殺される寸前の刹那・F・セイエイを救った真紅のガンダム
 刹那は叫んだ
「がん、だむ……がんっだむ……がんっだあああああああああむ!!」
 言ってからちょっとだけ恥ずかしくなった刹那だが
「……生きてる?」
 どうやらむこうへの通信は切れていたようです、よかったね

○16.トリニティ

「だいじょぶしてる? エクシアのパイロットくん」
「おまえは……」
「ネーナ・トリニティ。きみとおなじ、ガンダムマイスターね」
「ガンダム……マイスター……その機体は?」
「くすっ、ガンダムスローネ3号機、スローネドライ
 1号機と2号機にはね、にーにーずが乗ってるよ。いまごろきっと……」
 ところでサーシェスさんどこ行ったんですか、OP流れてるあいだに逃げたのか

 ヴァーチェを捕獲したAEUのみなさん
「指揮を執ったのはこのおれ! パトリック・コーラサワーだ!
 そうさ……ガンダムが手に入れば、大佐の気持ちだって……
 ……ん? わっ!」
 妄想してるコーラサワーのイナクトを、赤いビームが一瞬にして撃ちぬく
「おわあああああ!」
 もうこいつなにされても死ぬ気がしない
 ヴァーチェを輸送していたヘリオンも撃墜されていった
 射撃をかけてきた黒いガンダムは、手にした長大な重火器と機体をひるがえし
 さらなる目標へと向かっていった
「ミッション続行する!」
「……あの機体は……」
 疲弊したティエリアはそれを呆然と眺めていた

「なに!? このプレッシャーは!」
 つぎにやられるのはキュリオスをひきずりまわしている中の人革のみなさん
「なんだ!? この武器は!!」
「ミサイルじゃない!!」
 さあビットですよ
「ガンダムスローネ2号機、スローネツヴァイ!
 ミハエル・トリニティ、エクスタミネート!
 行けよ、ファン──」
 ええっ
「グっ!!」
 ふう
「ふっはっはっはあ、もろい、もろいぜえ!!」
 中佐とソーマくんを翻弄し、高笑いするミハエルくんは
 不吉なことにコーラサワーにとてもよく似ていた

 黒い1号機はオーバーフラッグスもその毒牙にかける
「アンディがやられた! スチュアート!! 散開っ!」
「この射程距離は、通常兵器じゃないぞ!」
「まさかほかにも機体があったとは……聞いてないぞ、ガンダム!!」
 ああむかしそんな持ちネタの芸人がいましたな
 フラッグは撤退していき、助かったロックオンだが
「この機体は……? ハロ、知ってるか」
「データナシ! データナシ!」
「スローネアインのガンダムマイスター、ヨハン・トリニティ
 きみの仲間のマイスターのところにも
 すでにわたしの兄弟たちが救出にむかっている」
 そこに、いいタイミングでネーナから通信が入った
 ていうかネーナさんいちばんラクしてませんか? と思った瞬間
「ネーナ、GN粒子、最大領域で散布。現空域より離脱する」
「了解ね。いくよ、ハロ!!」
「シャアネエナ! シャアネエナ!」
 こいつもカイ・シデンかよ
「GN粒子、最大散布! いっけえ、ステルス・フィールド!!」
 赤潮みたいな色の月光蝶が展開され、空域を覆いつくした
 まさに悪魔か! ラクしてるなんて言って悪かった
「この散布領域は……!」
 ティエリアもびっくり

「双方向通信の遮断ポイントが急激に拡大していきます!」
 位置を特定されるなら全エリアに撒いてしまえばいいんですよ
 うわあったまいー
「なんということだ……まさかその機体は例の特殊粒子を
 広域に散布する能力をそなえているとでもいうのか……?」
「くっ! 通信が……!」
「そんなことができるなら、なぜいままでやらなかった!?
 どういうつもりだ、ソレスタルビーイング!!」
 マネキン大佐が、グラハムくんが、セルゲイ中佐が
 新ガンダムの威力に戦慄していた
「本部、聴こえるか!? こちらパトリック、応答してくれ!
 くそー、通じねえ……どうやって帰りゃいいんだよ……大佐ーっ!!」
 ひとりだけ帰りの心配とかしてる男もいた
 叫んでないで歩け、カザマシンのように

 そしてガンダムの無事を聞いて喜んでいるリューミン別荘のみなさん
「どうして……予想が外れてうれしいこともあるのね」
 スメラギさんだけはすこし複雑な感想を抱いていた

「まさか、新たに3機ものガンダムを投入してくるとは」
「ソレスタルビーイングはわれわれの作戦を読みきっていたというのか!」
「7機のガンダム……!」
 各国首脳陣は頭を痛めていた。総力を尽くした作戦も空振りに終わったのだ
 しばらくはこれで大きい動きをとれないであろう
 だが当のマイスターたちはそれを喜ぶ余裕もなく
「新たな……ガンダム」
「ったく、聞いてねえぞ?」
「あの機体は、いったい……」
「ヴェーダの計画プランにあんな機体は存在しない
 なんなんだ、あのガンダムは!」
 15時間戦いつづけて朦朧としているアタマではわかりようもなかった

 以上、前半

 後半はサジルイコントをアイキャッチがわりに
 監視者のみなさんによるアレハンドロ・コーナーを囲む会がスタート
(いやコーナーさん自身も監視者ですが)議題は新ガンダム登場にともなう
 ここまでのソレスタルビーイングの活動おさらい
 そして新マイスターズによるこれまでの初代4人批判をおおくりします
 わたしたちが来たからにはこれまでの仕事ぶりではいけないからよろしく!
 というやつだ
 ええとごめんなさい正直に言います、総集編でした
 しかしなかなか気のきいたまとめかただったんじゃないですかね

 そしてトレミーと接触するトリニティ兄弟
「ではあいさつといこうじゃないか、ガンダムマイスターどうし」
「へい、へい」
「了解!」
 今後無事に共闘関係ではいられそうにない2チームだが、はてさて待たるる次回

16.トリニティ Closed




○キャラクター
●ヨハン・トリニティ、ミハエル・トリニティ、ネーナ・トリニティ
「エクシアのパイロットが戦闘中、コックピットハッチを開け
 敵にその身を晒したらしい」
「あっはっは、それどんなバカ!?」
「いいねえ、おれよりイカレてるぜ!!」
・あんたがタスケタのがエクシアだよネーナちゃん
・ところでこれ本物の兄弟じゃないとかなんだろうかね、やっぱり
 └だとしても、仲はよさそうだ。きっと苦楽をともにしたのだろう……
  └ああみえて想像を絶する過去みたいなのが今後出てくるとかだな?
●監視者のみなさん、アレハンドロ・コーナー
・またゼーレか!
 └言ってやるな言ってやるな
  └しかしどういう基準でなにを出すのが時期尚早とか言ってるんだろう
   └セカンドチームの存在も知らなかったのにな……
・全員一致しないと否決できないというのもすごいな
・やっぱりどう見てもコーナーさん黒幕だよ
 └とはいえスローネと直接関係があるかはわからんが
  └もっと遠大なところでなんかやる気配もありますな
●スメラギ・李・ノリエガ
・同格の未知の戦力の可能性があったら戦況予測もくそもないじゃんねえ
 └ファウンデーション・シリーズを思いだすな
●グラハム・エーカー、オーバーフラッグスのみなさん
「フォーメーションをずたずたにされた、一時撤退する!!」
・今回は、『聞いてないぞ』だけか。ぱっとしないぞ
 └仲間よりガンダムを優先したりはしないからな。意外に常識人だ
・キガツイター
 └なにをだ
  └オーバーフラッグスわー、ナザシでしょうかいされたひとからシヌー! 
   └そういえば、3人とも初登場時に名が挙がったか?
●セルゲイ・スミルノフ、ソーマ・ピーリス
「わたしの同胞を殺した……なぜなの? あなただって……」
・ごめんソーマくん、こっちの話やるヒマないみたい
 └ハレルヤの出番もないみたい?
●パトリック・コーラサワー
・もしかしてギュネイ・ガスをパロったイメージなのか?
 └そう思うと声の調子も似てるような気がしてきたし
●沙慈・クロスロード、ルイス・ハレヴィ
「おおごとだと思わないの?」
「あしたからのテストのほうが心配です!」
「だよねえ〜……!」
・事故ったりテロに巻きこまれかけたりしているのに、たくましいルイスである
○メカニック
●ガンダムスローネ
・やはり本編ではなかなかかっこいいぞ
 └しかし後述の理由であまり活躍を見せてもらえそうにないような気もする
●ガンダムエクシア、デュナメス、キュリオス、ヴァーチェ
・雑誌で情報を早だしされたGNアームズのほうが気になって気になって
 └よかったね! 支援メカだったよ!
●ティエレンタオツー
・ソーマくんパワーアップの伏線だね。きっと今後ビット機体をもらえるんだよ
 └なんかさいごまで冷遇されそうだけどな
○総評
・ところで『こんなやつらが出てきていったいどうなっちゃうんだ』っていう
 インパクトに欠けるんですけど、だいじょうぶなんでしょうか?
 └なんか、もっとすごい隠し玉のかませになるような予感しかしないな
●次回予告
 武力介入を開始したトリニティの猛攻に
 世界は震撼し、翻弄されつづけるしかないのか?
 次回『スローネ強襲』
 理念に隠された野望が、鎌首をもたげる

 ・グラハムスペシャルを襲うスローネツヴァイの大剣!
  └グラハムなら一矢報いてくれるさ!
 ・トレミーチームが中途半端だと断じた3兄弟は
  いったいどれほどの狼藉を働くのだろうか。がんばってもらいたい
  └ところで緊急時に殺してないのはおもにエースだけで
   ザコはけっこうようしゃなく撃墜してるような……?
   └回によってちがうんだよね。戦力差とかしだいで変えてるんだろうか



・今週もあらすじは短く短くいきたいな
 └そう言いながらついつい長くなるのだよ



 80年前──木星圏
 宇宙船の残骸のなかに、宇宙服姿の男たちが侵入した
「メモリー類は事前に破棄したようだな
「6年もかけて来たってのに、手ぶらで帰れるか!」
「ペットロボ……?」
「いや、こいつは情報端末だ! お宝を見つけた!」
 それはまちがいなく、トリニティ兄弟の連れていたあの紫のハロだった
 ということはつまり、この船はソレスタルビーイングの研究施設として
 使用されていたのだろう。そして、この男たちがスローネの──

○17.スローネ強襲

 トレミーことプトレマイオスでは、マイスターズの証言をもとに
 新ガンダムについての情報をまとめていた
「新しい、ガンダム……」
 指定された宙域ポイントへ赴き、新マイスターとの合流を待つトレミー
 そこにみっつのコンテナをつけた、トレミーに似た輸送艦がやってきた
「ノゾカレテッゾ! ノゾカレテッゾ!」
 スキャンされていることをハロが報告するが、ヨハンは好きにさせておいた

「船内に、GNドライヴを4基確認」
 4……? 4基めはガンダムエースの外伝マンガで奪っていた
 オーガンダム(1話冒頭のあれか)のものだろうか
 そしてトレミーにヨハン、ミハエル、ネーナがやってきた
「みんな……若いのね! それに、名前が」
「血が繋がっています。わたしたちは、じつの兄弟です」
 あら予想はずれた
「エクシアのパイロットってだれ? あなた?」
「いいや、ちがう」
 なんてひどいこと言うんです! ぼくは刹那さんじゃないですよ!
 と言わんばかりのティエリア
 そして刹那がよせばいいのにやってきた
「きみね? ムチャばかりするマイスターは。そういうとこ、すごく好みね!」
 ちゅう☆
「っ……! おれに触れるなっ!!」
 とびのいた。そのリアクションどうだろう
 次男がナイフ抜くわロックオンがニヒル野郎呼ばわりされるわ
 ハロが悲劇の再会を果たすわで大騒ぎだった

 あらためて、スメラギさんとヨハンを中心に会談となるが
 ヨハンは朝比奈さんばりに『教えられません』の一点張り
 なにしに来たんだよ
「あんなやつらに、ガンダムを与えたのはだれだ……?
 とにかく、ヴェーダに情報の検証を」
 だれなら満足するんですティエリアさん。しかしヴェーダルームには先客がいた
「そこにいるのはだれだっ!? ど、どうやって入った!?」
 ネーナは悪びれもせずに答えた
「ふつーにねっ♪」
「きみは……きみたちはなにものだ!」
「なーいしょっ☆」
 むかつく……この兄弟、ていどの差はあれ一挙手一投足が……
 そんな印象を植えつけることに成功し、3人は満足して帰っていった

 サジルイコントもいよいよ佳境
 さらにJNNの絹江さんも、危険なところへ踏みこむことになりそうである

 ターゲットはオーバーフラッグスのMSWAD基地──にいる、エイフマン教授
 かれのモニターに表示された『あなたは知りすぎた』の文字
「なにごとじゃ!」
『じゃ』って
「狙いは……このわたしか!!」
 アインとドライの2基のGNドライヴを連結させた超強力な一撃が
 基地を蹂躙し、教授の肉体を蒸発させた
「さっすがアニキ、やることがえげつねえぜ……
 ? 来たぜ来たぜ、ザコがわんさか!!」
 間にあわなかったオーバーフラッグス
「堪忍袋の緒が切れた!! 赦さんぞガンダムっ!!」
 ふつうに怒ってくださいよグラハムさん。そのことば数年ぶりに聞いたよ
 ひとりだけ出番がなかったミハエルは迎え撃つ気満々
「破壊して蹂躙して、殲滅してやる! いけよ、ファング!」
「それがどうしたっ!!」
 オールレンジ攻撃も突破し、包囲を固めていくフラッグス
 そしてハワード機がMSに変形し、スローネツヴァイに斬りかかる
「こ、このままではやられる……わけねえだろっ!!」
 余裕の芝居とともに、四方から突き立てられるビームの刃によって
 ハワード・メイスンは撃墜された
「ファングなんだよっ!」
 1機撃墜したのでミハエルも満足し(こればっかだ)、3機は去っていく
「わたしの顔になんど泥を塗れば気がすむのだ、ガンダム!」
 あきらかに刹那くんたち相手のときと態度がちがうグラハムくんであった

 スローネが米軍基地を攻撃したという情報がトレミーにも届いた
「ヴェーダにも情報が来てないみたいね」
「勝手なことを!」
「マイスターなのか……
 あいつらはほんとうに、ガンダムマイスターなのか」
 刹那の疑問はもっともだ。だがみんな『おまえが言うなよ』と思った
 どうせ『おれはガンダムマイスターじゃない、ガンダムだ』
 って答えるだろうから黙っていたけど
 しかし刹那の胸中にも、これまでとちがうなにかが渦巻いているのであった

 親戚の結婚式のため、スペインに帰国するルイスをサジが空港までお見送り
「おわかれのちゅーしれ」
 ネーナに対抗してちょっとだけ大胆なルイスだが
 しかしやはりなんかマヌケだった
「できないよお!」
「もーサジったら気にしすぎ! でも、そういうサジがいいよ」
「ルイス……」
「じゃあ、行ってくるね!」
 ルイス……そっちに行っちゃいけない……ルイスうううううううう

17.スローネ強襲 Closed




○キャラクター
●刹那、ロックオン、アレルヤ、ティエリア
・まずい……影がうすい……
 └今週はしかたないだろ、3人の紹介編だし
●ヨハン・トリニティ、ミハエル・トリニティ、ネーナ・トリニティ
「わたしたちに命令をくだした存在は、あなたがたの武力介入のやりかたに
 疑問を感じているのではないでしょうか」
「なーんつってな! なーんつってな!」
「あたしを怒らせたら、だめよ……?」
・アレルヤの正体まで知ってるとはずいぶん事情にくわしいな
 └ヴェーダから情報を引きだせるようですから、基本筒抜けってことでは?
・ネーナのあのヘンなVサインとか、もうすべてが計算しつくされたうざさだな
●アレハンドロ・コーナー、リボンズ・アルマーク
「このために、あなたはぼくを拾ってくれたんでしょう?」
「いいや、あの出逢いは運命だよ」
・ララァじゃねえか!!
 └アムロがララァのセリフを……!
・さておき、傍観者発言ですよ
 └スローネとは無関係の可能性が強くなってきたし、まだまだひっぱるんですね
●スメラギ・李・ノリエガ、トレミークルーのみなさん
「第一世代、第二世代の機体ともちがう──
 ヴェーダのデータに存在しないガンダム」
・助けられたことはほんとうにイレギュラーな事態だったのか
 └やはり本来はあそこでガンダムとっつかまるのが予定されていたのか……?
●グラハム・エーカー、オーバーフラッグスのみなさん
「せめてガンダムと同性能の機体があれば」
「ダリル、おれたちはフラッグファイターだ。矜持を見せろよ」
「ハワード・メイスンン!!」
・わざわざフルネームで呼んだ!
 └初登場以来だから忘れてるひとも多いという配慮ですね?
  └いやあしかしグラハムがなにもできずに終わるとは思わなかったな……
・急にフラッグにこだわりはじめたからいやな予感はしたんだ
 ├断末魔もフラッグだった
 └ヘルメットしてるときはメガネないからだれだかわからなかったし
  └もとより、ダリルのほうが濃ゆいからな
   └ともかくフラッグ乗りの意地を見せたハワードくんに敬礼だ
    └空中変形を見せると死ぬ、もジンクスに追加だな
●レイフ・エイフマン
・やられそうになるところでわれらのグラハムが駆けつける、と思ったら
 └ふつうに死んだな……まだなにもしてないのに
  └ト『ロポ』ジカル・ディフェクトとか言ってるからだよ
   └つまりは、ガンダムの動力源はモノポールってことでいいんですかね
●沙慈・クロスロード、ルイス・ハレヴィ
「しんどかったあ。バイトとかけもちだったし」
「試験前くらい休めばいいのに」
「ルイスがそれ言う?」
「え、なに?」
・買った……買っちゃった!!
 └泣かせるぜ
・だが、このふたりの平和な風景もこれで見納めか……
 └とりあえずさよならルイス
  └あーブタ食いてえなー
   └ブタよりカニだよカニ!
    └いーやブタだね
     └……? なんのやりとりですか?
      └飛んでく飛行機を見送るラストだったんで、ついな
       └???
○メカニック
●ガンダムスローネ
・強力さより凶悪さを強調する演出は買えます
 └ドライはメガバズーカランチャーのときのメタス役にもなるんだね
●カスタムフラッグ、グラハムスペシャル
・グラハムスペシャルがちょっと動くだけで終わるのは、事情があるらしいんだ
 └どんな事情だよ
  └ガンダムエースのマンガによれば、高機動を実現するために必要最低限の
   燃料しか積んでないからうかつに攻められないんだよ
   └戦場に着いたときはもうなにもできないってことじゃないですか、それ?
●ハロ
「ニイサン……ニイサン……」
「ミッションガキタゼ! ミッションガキタゼ!」
・モンスターが来たぜ。おい、モンスターが来たぜ
・ソレスタルビーイングでいちばん旧いメカだったのか……!
 └悪ハロが記憶消されてるうえに、性格改造されてる可能性は大だな
  └強化ハロ!?
○総評
・いやー今回もとても縮められません
 └これでもかなり重要なところもふくめて削って書いてるし
・謎が謎を呼ぶ展開になってきましたよ
 冒頭の男たちがスローネ連中の先祖だとして、なぜヴェーダは泳がせてるのか
 今回の行動が『理念に隠された野望』のポイントになるんですね
 └原理をそこまでして隠さなきゃいけないってのはどういうことだろ
  └200年かかるなら、バレてもそう簡単にはマネできないわけだからな
   └ガンダムの強さを維持したい、以外のウラがあるってことか
    └イオリアの目的も戦争根絶ではないし、スローネ連中はさらにちがう
     と、こういう話になってくるといよいよ混乱するな
・でも肝心なハロだけ残しておいたってことは
 ハロに残っている情報じたいにもなにか作為的なものがあるのかもしれない
 └掌の上か……ソレスタルビーイングおそるべし……!
●次回予告
 信念や理念があろうとも、戦場で散りゆくはひとの生命である
 きょうもまた、だれかの涙がこぼれゆく……
 次回『悪意の矛先』
 刹那、ガンダムを否定する

 ・ダリルあやうし!
  └名前つきで残ってるフラッグファイターあいつだけだからな
 ・ルイスの母もあやうし!
  └入院しているルイスの姿……表情もよく見えないが、はたして!?



・いけませんね……今週語るべきこと多すぎですよ……!
 ├つまり、今回はよかったってことだな。ならいいじゃねえか
 └ちょっとずつヤローネちょっとずつー

GNアームズ、カッ……コ……イイ
 └独立形態でどう運用されるかが気になるな
  └パイロット(いるとしたら)がだれかってのもね

 AEU領、イタリアにて猛威をふるうガンダムスローネ
「あ、悪魔か……!」
 兵器を滅ぼせば紛争根絶はなる。たしかにそれは事実
 しかしもはや戦闘意欲を喪失している生身の兵士を逃さず焼き殺す姿には
 すでにガンダムの大義はあるように見えないのだった
「やつらの武力介入はこれで七度め……殲滅するまで破壊
 アレルヤじゃないが、世界の悪意が聴こえるようだぜ」
 ロックオンのことばを受け、刹那は整備中のエクシアを見おろしながらもの思う
「あれが……ガンダムがすることなのか……?」

○18.悪意の矛先

 新型ガンダムの方針のちがいは、世界には『合同演習で逆鱗に触れてしまった』
 とうけとられた
 セルゲイ中佐もソーマくんの『ガンダムはここにも攻撃を?』という疑問に
「可能性はある。やつらの目的が世界を破滅させることならばな……!」
 と、とまどいを隠せない返答をする始末

「新型のガンダムをごぞんじない?」
 コーナーさんとコンタクトをとっていたリューミン
 かのじょもコーナーさんがあやしいと思っていたっぽいが、空振りのもよう
「個人的見解だが、作戦行動がややいきすぎているとは思うがね……」
 トレミーのみなさんはイアンのおやっさんを中心に
 スローネの分析結果を聞いていた
 性能や技術は同等だが、GNドライヴの活動はあくまで有限
「言ってみればこいつは、擬似太陽炉だな」
 組織内の裏切りものによってヴェーダがハックされ、技術を盗まれた
 その可能性についてスメラギさんたちは疑念を深めはじめていった
 ティエリアもヴェーダの改竄データにアクセスを拒否され驚愕する
 いっぽう、情報戦における活躍を期待されるリューミンさんは
「トリニティのやりかたは、たしかに無謀だわ
 しかし、これで世界が変わるというなら……!」
 なにかよからぬことを考えていた

 フラッグを愛した男、ハワードの墓前で、グラハムは誓いを立てた
「わたしグラハム・エーカーは、フラッグを駆ってガンダムを倒すことを」
(やべえ、新型機まわってきたらどうしよう)
 うしろで敬礼するダリルはそんなことを思っていた……かもしれない

「タクラマカン砂漠の合同軍事演習で
 あなたは新型のガンダムを目撃したそうですね」
 絹江さんもいよいよやばいところに踏みこみはじめた
『ハロ、ラグナに報告して』
 パイロットの若い女(ネーナ)はそう言っていた
 情報を買ってもらい、口止め料をいただいて
 よせばいいのにそいつは言った『娘の誕生パーティも華やかになる』と
 さよなら名もないユニオンパイロット
 あ、やっぱり帰り道で撃たれた。壁に耳ありどころじゃねえ
 しかしこうなると
(調べてみる価値はありそうね──
 とうさん、わたしも事実を求め、つなぎあわせて……そして、真実へ!)
 死ぬ! 絹江さんも死ぬ! やめろ!

 ルイスは両親が結婚式場で従兄弟と談笑しているところからちょっと離れて
 サジに長距離電話をかけていた
 そのサジはアルバイトの休憩中
 バイトの目的は、そう! 3話まえでルイスが冗談半分にねだった
 あのブランドものの指輪を購入するためである。もちろんルイスにはないしょ
 なんていい話なんだ
 だが電話は電波状態が悪くなり中断、サジくんはバイトに戻ることとなった

 電話をさえぎったのは式場の上空を飛ぶみっつの影が撒いていたGN粒子
 そう、めっきり禍々しい印象を強めてきたガンダムスローネである
 結婚式場を見とめ、かんしゃくを起こすネーナ
「なあにそれ!?
 こっちは必死でお仕事やってんのに、能天気に遊んじゃってさ!
 あんたらわかってないでしょ? 世界は変わろうとしてるんだよ……?」
 戦争根絶とはまったく正逆ともいえる思考回路で
 ネーナは編隊をはずれ、式場へと向かっていった
 初めてナマで見た、などとのんきしてたルイスもこれには不穏なものを感じる
 だがすべては遅すぎ、そしてあまりにも想像を超えていた
 ただのうさ晴らしのためだけに、スローネドライはビームを放ち
 式場にいた人間たちはひとたまりもなく粉砕された
 眼前で両親をふくめたひとびとが死ぬ光景を目にし、呆然とするルイス
 そしてだめおしの第二射がルイスのすぐ背後をふきとばし
 爆風に飛ばされたルイスは建物の破片に押しつぶされる
 鼻歌うたいながらピザ届けているばあいじゃないぞサジ
 さあ、やりきれない展開になってまいりました。ここでCM

 スローネの結婚式場襲撃の報は、トレミーにも届いた
 ヴェーダの計画にもないまったく意図不明の行動に、クルーたちも当惑する
「一般市民への攻撃……ガンダムが……!」
 刹那の疑念はいよいよ確信へと姿を変えはじめた

 ルイスと連絡がとれないサジは
『恋人さん?』などとからかわれつつ、かのじょの無事を確認しようとするが
「事故って、どういうことですか……!?」

 ユニオンのグラハムが格納庫にやってくると
 入院しているはずのカタギリがグラハムスペシャルをいじっていた
 ていうか前回ケガしたのを思いっきり言及し忘れてごめんなさいビリーさん
 かれはグラハムに、スローネの襲撃の真の意図は
 真実に近づきすぎたエイフマン教授の抹殺だったのではないかと推測を述べる
「軍のなかに内通者が……?」
 そのとき、アイリス社の軍事工場がガンダムの襲撃を受けている報を受け
 グラハムはカスタムフラッグで出撃
『単独出撃なんてムチャだ!』
「そんな道理、わたしの無理でこじ開ける!!」
 なんかグレンラガンみたいなこと言いだした
 そして兵器工場ではスローネアインが施設を破壊し、職員を殺しまくっていた
「目標をセンターに入れてスイッチ……目標をセンターに入れてスイッチ……」
 ゲームでもプレイするように無表情でトリガーを引くヨハン
「やはり新型か!」
 グラハム的には『いけすかないことをやるやつは新型』という判断のようだ
 弾きとばしたサーベルを奪いとり、ブラン・ブルタークのように斬りつける
 ガンダムの腕を斬りおとすという快挙をなしとげたグラハム
 スローネアインもたまらず撤退した
「一矢はむくいたぞ、ハワード……
 くっ! このていどのGに、身体が耐えられんとは……!」
 フラッグはこれからなによりも大事なパーツを改造していかねばならない
 それはパイロットだった。メカグラハムへの道、次回へつづく

「刹那! トリニティのやつら、またやらかしやがった
 アイリス社の兵器工場が襲われ、800名以上が死亡したそうだ」
 ロックオンの報せに、とうとう刹那が立ちあがった
「正義の怒りをぶつけろガンダム……!」
「刹那!?」
 いや呼び止めるだけじゃなくちゃんと追っかけて止めようよ

 スメラギさんは計画の修正に大わらわであった
「もし、なにものかにヴェーダがハックされているとしたら
 わたしたちは、ヴェーダ抜きで計画を実行していかなければならない
 ……そんなの不可能よ!」
 よわ
 そして、くそいそがしいときにかぎって重要なメールが来たりするのである
「ビリーから? !!
 エイフマン教授が亡くなった!? ガンダムによる攻撃って……!」
「スメラギさん、たいへんです!!」
「どうしたの!?」
 クリスから緊急連絡。いそがしすぎるなスメラギさん

 絹江さんはサジからのメッセージを見て驚く
「ルイスがケガ!? スペインに出かけるって!? サジ……」
 意外にフットワークの軽いサジくん
 というよりほんとうにちゃんと好きだったんだなあ、しみじみ
 サグラダファミリアの残っているスペインの病院にやってきたサジは
 矢も盾もたまらず、ルイスの病室に飛びこむようにしてたどりついた
 ルイスはベッドの上で身を起こしていた。包帯を巻いてはいたが、元気そうだ
「サジ……どうして?」
 安堵するサジ。いやあ予告時点ではてっきり記憶喪失とかかと思ってました
「ごめん、来るのが遅くなって」
「学校さぼって……」
「よかった、元気そうで。あ、そうだ。おみまいってわけじゃないけど、これ」
「これ──」
「まえにルイスが欲しがってたやつ。受けとって、ルイス!」
 手渡された指輪をながめるルイス
「きれい……」
「ルイス。ぼく、ルイスのこと……ルイスのことが!」
「ごめんね、サジ……
 せっかく買ってもらったのに。すごくきれいなのに」
「え」
「もう、はめられないの──
 はめられないよ……! っ……ごめんね、サジ……!」
 カーディガンの下から姿を現したのは、手首から先のなくなった左腕
 サジはことばを失った
 明るくふるまっていたルイスだが、とうとう涙が堰を切った。慟哭である
 両親も亡くしていることを看護士から告げられ、愕然とするサジ
 仕事が増えそうよね、と職員がうわさを交わしあうなか
 病院の廊下をとぼとぼと歩くサジ。指輪を手に、静かにくずおれていった
「る、ルイス……っ!!」
 サジくんシンアス化開始か

 いっぽう、洋上で帰路についていたスローネ
「まさかアニキをてこずらせるやつがいるなんてな」
「油断大敵ね」
「肝に銘じるしかないな」
 そんな三兄弟をビームが襲う
「なにっ!?」
「この粒子ビームは……!」
「ガンダム! ガンダムエクシア!!」
 とうとう(自称)ガンダムの化身、刹那が3人に裁きをくだしにやってきた
「エクシア、目標を捕捉……
 3機のガンダムスローネを、紛争幇助対象と断定し
 武力介入を開始する!」
 よしやれ刹那。視聴者も今回ばかりはおまえの味方だ
 刹那の怒りが紛争を根絶すると信じて……ご愛読ありがとうございました

18.悪意の矛先 Closed




○キャラクター
●ネーナ・トリニティ
「死んじゃえばいいよ☆」
・いいかげんな話だと思うべきか、なんてとんでもないやつだと思うべきか
 └判断に苦しむな。それにしてもこれは言いわけの立たない悪役ぶりだ
  └ここまでひらきなおって外道やられると、逆にスカッとするものもあるな
・しかし刹那くんの命の恩人でもあったわけなんだが、この展開をどう思う
 └いまのおまえに、いいことばを教えてやる
  └なんだ
   └『それはそれ』!!
    └!
     └『これはこれ』!!
      └!! そうかっっ
●ヨハン・トリニティ、ミハエル・トリニティ
「作戦続きで疲れてんだろ」
「勝手な行動は慎め」
・なーんだ手がすべったんならしょうがないなあハハハハハ
・ガンダム乗りは『こいつらなりの正義に基いて戦っている』ってのが多いけど
 ここまで情状酌量の余地がないやつもなかなかいないな
 └フロスト兄弟もかなりのもんだったと思うけどね……
・ところでヨハン兄い、冷静に考えると
『初めてガンダムを破損させられたマイスター』というはなはだ不名誉な立場だ
 └刹那すら本体はずっと無傷だったのにな……
●リボンズ・アルマーク
・謎めきすぎ
 └ヴェーダの本体だったりするのかな?
  └むしろこいつこそがラグナなのかもしれんぞ
   └でもそれじゃあくまで盗用技術ってことになって弱い感じが否めません
●グラハム・エーカー
「どれほどの性能差であろうと──
 きょうのわたしは、アシュラすら凌駕する存在だっ!!」
・今回は最高でした……応援してきたのはまちがいじゃなかったんです
 └いままでは自信なかったのかね?
  └はい
   └『はい』ときた!
    └でも今回はゾクゾクしました! 抱かれたい!
     └ネーナさんに焼き殺されちまえ
・内臓傷めるようなGなら先に首が折れちゃうんじゃないですか?
 └ああみえて鍛えてるんだよF1ドライヴァーなみに。ムキムキマンだよ
・そして上官殺しの真相もすこし出てきたね
 └つまり事故だったわけだな、ひらたくいえば。ただ責任を感じていると
●刹那・F・セイエイ
「エクシア、目標を駆逐する……!」
・こういうのを待ってたんだとも!
 └まあ今回このタイミングで真っ先に動かなきゃ刹那じゃねえよな
  └被害者が知りあいだとか知らない(そんなことは関係ない)ってのが
   またじつにいいね
●沙慈・クロスロード、ルイス・ハレヴィ
・まあ、あえて多くは語るまい。みなさんとほぼ変わらない感想を抱いているよ
 └委ねてる委ねてる
・むしろショックだったのはハハハレヴィのあっさりかげんだな
 └何週も出てきた意味はいったい……
  └何週もかけて関係を醸成してきたのに、一発で無になった、っていうのが
   地味に演出になってたんじゃないかしら。ただ、それだけじゃあまりに弱い
   └そこで左手か……
    作劇の手管とはいえ、なかなか冷徹な計算を感じるものがあるな
・ともあれ、『はいルイス、あーん』『あーん』みたいな
 心なごむ風景が1日も早く見られることを祈ってやみません
 └それどころじゃない感じにこじれていきそうだけどな、この状況
  └このうえ絹江さんも喪ったら、サジくん……!
   └強く生きてほしいです! 強すぎくならないていどに!
○メカニック
●ガンダムスローネ
・本家ガンダムズとちがって短期殲滅が要求されるからあの暴れっぷり
 というふうにも考えられなくはないな
 └なおのこと、一般兵にいたるまで皆殺しの意味がなくなりますけどね
●グラハムスペシャル
・奪ったサーベルからビームが出たってことは
 コンデンサにまだGN粒子(もどき)が残留してるってことだよね?
 └これでユニオンの技術レヴェルはアナゴのぼりだな
  └斬った腕は爆発してしまったがね
○総評
・トリニティ三兄弟まわりの見せかたはうまいね
 └初登場回では『あれ、味方なの?』とグレーに描いて
  つぎで『なんか感じ悪い連中だけどだいじょうぶなのこいつら』と思わせ
  今回で悪役確定し『……この野郎!』と思ったところにエクシア介入
  └刹那くんの思考と観てるこっちの思考がみごとにシンクロです
   └あいつらに関しては、トレミー組と視聴者が同程度の情報しかないからな
・急にお話がバタバタといそがしくなってきたな
 └いろんな話をちょっとずつ進めてきたから、こうなるのは必然といえば必然
・しかしサーシェス相手に苦戦する男がガンダム3機を相手にどう戦うのか
 └今回ばかりはティエリアふくめて仲間が加勢してくれそうだよ!
  └で、『あちらとちがってこちらのGNドライヴは制限がある、撤退だ』か
   └こんだけ盛りあげても、またおあずけって想像つくのが哀しいですね……
●次回予告
 復讐すべき相手はおのれのすぐそばにいた
 その事実を知ったロックオン・ストラトスは、激情とともに銃を手にする
 次回『絆』
 狙い撃つ相手、それは──

 ・リボンズあやしいなんてもんじゃないな
 ・ロックオンが刹那に拳銃ロックオンしてたんだが
  └かまえてましたねえ。助太刀に行ったロックオンが、ヨハンあたりから
  『テロの犯人はクルジス出身だ』とか聞かされるみたいな流れでしょうか



・やみにーミーをマッカーセー、たたかいっつづけーたー
 ぼっくタチーワー
 └ごきげんだなおい。なんの歌だ
  └『哀 戦士』ですね
   └そんな詞あったかあ?

・ところで今週はかなり予想に近かったのと説明回だったんで書きづらいです
 └セカイ・ジュもあるし、カナ?
  └! けして そのような……
   └ぼくがNONEもシラヌとでもおもってるかー!



 前回のヒキをうけてエクシア戦闘開始
「てめえ、なにしやがる!」
「あたしら味方よ!?」
 とまどうトリニティに対し、刹那は容赦ない瞳で
「ちがう!
 おまえたちが、その機体が……ガンダムで、あるものかあ!!」
 と叫んだ
 よーしやっちまえ刹那ーやらないだろうけどー

○19.絆

 スローネツヴァイと切り結ぶエクシア
 刹那へ通信を試みるヨハン兄だが、返答はとりつくしまもなかった
『ちがう! きさまはガンダムではない!』
「錯乱したか、エクシア」
 うん、そう思うよね。それが正常だよね
 たしかいま、ヨハンさんはしごくまともなことを言ってるはずなんです
 なんか自信なくなってきました
 セブンソードでスローネツヴァイのファングをけちらすエクシア
 刹那くんとうとう強いところを見せた。しかし残ったファングが迫ってくる
 それを極太ビームが打ち砕く。おおっとこれはー!?
「ヴァーチェ、目標を破壊する!」
 まさかの助っ人登場、ティエリアくんである

 エクシアの独走とヴァーチェの加勢がトレミーにも伝わった
「(スローネの行動が)計画の一部である可能性も……」
「わたしたちがこうして動くことも、計画に入っているかもしれない」
 アレルヤに対しスメラギのとんちが発動する
 前回止めなかったロックオンさんも撃つ気まんまんで出撃した

「ふん、まさかきみとともに、フォーメーションを使う日がこようとは
 思ってもみなかった」
「おれもだ」
 ジェットストリームアタックでスローネを翻弄する2機。ふつうに強い
 まさかこんなばかなことが……と視聴者もびっくりである
「ネーナ、ドッキングだ!」
「そんな時間が与えてもらえると思っているのか!」
 大砲に大砲で対抗しようとしたところへ割って入るヴァーチェ
「その機動性では!」
「いっただきい!」
 鈍重なヴァーチェを挟み撃ちにしようとツヴァイドライが襲いかかる
ナドレ!!」
 装甲外してる時間はきっとじっさいはわずか一瞬のできごとにすぎないはず
 というわけでガンダムナドレ優雅に登場、そして放射状に謎の光を放つ
「なんだ!? 機体の制御が!」
「システムダウン!?」
「クルシイゼ! クルシイゼ!」
 コントロールを喪って墜ちていくスローネアインとドライ
「ヴェーダとリンクする機体をすべて制御下におく──
 これがガンダムナドレの真の能力
 ティエリア・アーデに与えられた、ガンダムマイスターへの
『トライアル・システム』!」
 ずるじゃん
 しかも身内制裁にしか役に立たない機能
「きみたちはガンダムマイスターにふさわしくない。そうとも、万死に値する!」
 だがそこでなにものか(コーナーさん)の微笑がインサート
 2機のスローネは自由をとりもどした
「なに? トライアル・システムが……強制解除された!?」
 前回話題となったハッキングによって
 一部改竄されたデータがティエリアのアクセスを拒否したときとおなじだ
「やはり、ヴェーダはっ……!」
 だがピンチかと思いきや、デュナメス加勢
「これで3対3だ。フェアプレーの精神でいこうぜ」
 そろそろかなと思ったらやはりヨハンさんが後退するとか言いだした
「きみはわたしたちよりも先に戦うべき相手がいる。そうだろ?
 ロックオン・ストラトス。いや、ニール・ディランディ……
 クルジス共和国の反政府ゲリラ組織、KPSA
 その構成員のなかに、ソラン・イブラヒムがいた
 コードネーム……刹那・F・セイエイ
 かれはきみの両親と妹を殺した組織の一員。きみの仇というべき存在だ」
 ロックオンが動揺し、刹那がうなだれてるスキにスローネは撤退した

 さて、スローネの強攻策に対し3陣営も打つ手を変えねばならず悩んでいた
 そのとき、ソレスタルビーイングの関係者から内部情報がリークされてきた
 はたしてだれのしわざなのか
「神はわたしたちを見捨てなかったようだ……!」

 スペインの病院では、サジがガンダムのニュースに怒りをおぼえつつ
 ルイスの病室へ花を持っていったが
「サジ、日本に帰って……
 学校休んじゃだめだよ。いっしょにいてくれるのはうれしいけど
 でも……いつまでもいたらいけないよ」
 ルイスってこんないい子だったんですね
「いまいっしょにいても、あとでつらくなるよ
 あたしはずっとひけめを感じて……サジは、後悔しつづける……」
 このへん声優(斉藤千和)の芝居がすばらしいと思います
「あたしの夢をかなえて。約束よ」

 なんかムードのある挿入歌とともに、病院を去るサジ
 回想シーンとともにお別れだった
 ていうかハハハレヴィの姿がまた切ない
 そして出逢いの思い出までさかのぼった。ルイスから声かけたんですね
 ルイスは涙を流した。これでしばらく出番ないのか……

「やっぱり、ラグナ・ハーヴェイよね……」
 絹江さんはあいかわらず地雷原まっしぐら
 ラグナさんはリニアトレイン事業総裁だそうである
 てっきりヴェーダみたいなコンピューターだと思ったらふつうに人名か
 マシンガンを持つ男か(それはレウァール)
「ちょっかい出したらつぶされちゃいますよ!」
「やめないわよ、わたし。ようやく手がかりを見つけたんだもの」
「先輩……!」

 そしていつもの島でロックオンと刹那のぶっちゃけタイムが始まった
 会話がやたら長いので抜粋してお送りします
 さすが最年長とあってロックオンは感情的になりながらもけっこう達観した意見
「神や宗教が悪いわけじゃない。太陽光発電システムだってそうだ
 だが、それでもどうしたって世界は歪む
 その歪みに巻きこまれ、おれは家族を喪った……喪ったんだよ……!」
 ガンダムマイスターとして矛盾を背負いながら戦うことへの裁きは
 すべてが終わってから受ける、そう語って拳銃を抜き刹那へとかまえた
 銃声が轟いたが、弾は刹那の髪を揺らしたのみだった
「おれは神を信じていた……信じこまされていた
 KPSAのリーダー、アリー・アル・サーシェス
 もし、やつのなかに神がいないとしたら、おれは……」
「刹那。これだけは聞かせろ。おまえはエクシアでなにをする?」
 毅然として刹那は答える
「戦争の根絶」
「おれが撃てばできなくなる」
「かまわない……代わりにおまえがやってくれれば……
 この歪んだ世界を変えてくれ
 だが生きているならおれは戦う。ソラン・イブラヒムとしてではなく
 ソレスタルビーイングのガンダムマイスター、刹那・F・セイエイとして」
「ガンダムによってか」
「そうだ……おれが、ガンダムだ!」
 刹那の真意を確認したロックオンは銃をおさめた
 うん、なんかこう、みんなが仲間となったとてもいいシーンのはずなんだが
 このこみあげる笑いはなんだろう
 感動以外の感情によるのはまちがいないが

 アフリカ大陸北西ではトリニティが元気にガンダムを敵にまわす可能性を検討
 今回ほとんど手も足も出なかったのにたいした自信である
 まあ本気でやる気になればまた話はちがってくるだろうけど

 そして南極大陸にて
 情報に従ってやってきた各国のみなさんを待ちうけていたのは
 地下基地に保管されていた30基のGNドライヴだった



19.絆 Closed




○キャラクター
●ロックオン・ストラトス
「まったくおまえはとんでもねえガンダムバカだ!」
・『無性におまえを狙い撃ちたい』ってあなた……
●刹那・F・セイエイ
「ありがとう……最高の褒めことばだ」
・あんなこと言われたらわたしも喜びます
 └そうか。そうか……
  └なにか?
●ティエリア・アーデ
「これが、人間か……」
・いえ、ガンダムです
 └ガンダム人間増殖させたいのか、そんなに
  └いいえ、人間ガンダムを増殖させたいだけです
   └どうちがうんだよ!
・なんかロックオンに「それでガンダムマイスターになったのか」だの
 刹那に「そうか……あのときコクピットから降りたのは」だの
 └アレルヤのときもそうだけど、相手を理解するとだいぶ態度が軟化しますね
●スメラギ・李・ノリエガ
「ティエリアと刹那が……!」
・すげえ満ちたりた笑顔!
 └お母さん喜んでるばあいじゃないよ! 支援支援!
●沙慈・クロスロード、ルイス・ハレヴィ
「あたしの夢をサジに託してもいい? 夢をかなえて。それが、わたしの夢なの」
・平和なシーンがつぎつぎ回想されて……
 └でもバスがふっとぶ寸前の会話とかを平和シーンに含めるのはどうだろう
・やっぱり『はい、あーん』どころじゃなかった!
 └さあサジはこれからどうするのか
  └絹江さんはソレスタルビーイングのだれかに助けられて
   死んだことになっててサジはキレるけど生きている
   みたいな展開はありそうではありますね
●王留美
「わたしはね、この世界が変わりさえすればいいの。どんな手段を使っても」
・じわじわと裏切り方面のセリフが出てくる
 └敵にまわってしまうのだろうか!?
●アレハンドロ・コーナー、リボンズ・アルマーク
「第三段階へ移行……もう後戻りはできんか」
・黒幕まくりですね
 └この流れだとコーナーさん=ラグナなんでしょうか
  └さすがにそれは見え見えすぎるけど……
   └でもそういうふうに必然につなげてくのがお話のセオリー的には
    └セオリーなんか知るか!
○メカニック
●ガンダムヴァーチェ、ナドレ
・ついに……ヴァーチェがサーベル使ったよ!
 └そっちかよ!
  └捨てた装甲、あとで海から拾うのたいへんだよね……
○総評
・この世界がかたちを変えるたびに護るべきものを壊してしまっていたんだ
 後半はそんな話でしたね
 └やっぱり戦闘は中断されたが、ティエリアがらみの思わぬあれこれで
  多少がっかり感は中和されたかな
  └でもナドレってあの姿にならないとあの力使えないのかな
   └固有技ってそういうもんです
・横流しにより大量の擬似太陽炉を手に入れるユニオン……だけじゃないか
 └いったいどうなってしまうのか!?
  └フラッグで戦うと誓ったグラハムはどうする!
●次回予告
 おおいなる計画の改変が、世界のバランスを劇的に変えた
 そのなかでひとは涙し、戦い、そして死するしかないのか
 次回『変革の刃』
 この苦悩、だれに届く……?

 ・とうとう各国用のにせガンダムが登場か
  └スローネの1機ぐらいは手みやげに散ってくれ
   └と思ったらやるべきことを終えたロックオンさんが……!
    └やめたまえ
     └でもあと7話ですから、もっと盛りあげないと
      └またセオリーの話かね! きみというやつは!
 ・リボンズとうとう出撃かあ?
  └悪い笑顔を! コーナーさんがどんどん悪い笑顔を!
   と思ったらサーシェスさんでした……まちがえた……



・こんなにおもしろくなってきてるのに
 くにさきめは世界樹のほうが大事だというのか
 └いや、あっちもぜんぜん進んでないみたいですが
  └なにやってんだ! なにを!




○20.変革の刃

 *げんざいさぎょうちう

20.変革の刃 Closed




○キャラクター
●刹那・F・セイエイ
「ガンダムと……」
・ガンダムどうしの戦いになると聞いて、すげえいやそうな顔する男
 └たぶんジンクスの姿見れば『ガンダムじゃないな』と安心するよ
  └ほかのみんなは太陽炉使ってる=ガンダムという定義だからな……
●ティエリア・アーデ、ロックオン・ストラトス
「どうしようもなく、ぼくを不安にさせる」
「『ぼく』か……」
・そこなのロックオンさん!?
●アレルヤ・ハプティズム
「……なにかあった?」
・しかしアレルヤだけ事情知らなくておいてきぼりみたいな感じでさみしいです
●スメラギ・李・ノリエガほかトレミーのみなさん
「準備できることはしておかないと」
「GNアームズがロールアウトしたのか!」
「とりあえず、1機だけだがな」
・楽しみにしてます
●ルイス・ハレヴィ、沙慈・クロスロード
『宇宙で待ってて。すぐに追いつくから。そらで……!』
「っ……ルイスっ……!」
・ヘンな設定までつけて念入りにルイスをいじめる流れ
 └患部が問題なら、そこも切断して下腕ごと再生すればいいんじゃないか?
  └追いつめるためだけの設定なんだから、そういう話じゃないんだよ
●王留美、紅龍
「ええ。(いまの世界が)変わらないのなら、壊れてもいいとさえ思うほどに」
・ロックの精神だな。ちょっとちがうけど
 └ダークサイドが出てきておもしろくなってきましたね
  └ロンさんもなんか思うところあるみたいだし、エンジンかかってきたか
●ヨハン、ミハエル、ネーナ・トリニティ、ハロ
「使えるカードは1枚でも多いほうがいい」
「ビジンダッタナ! ビジンダッタナ!」
「うっさい!!」
「ヒガムナヨ! ヒガムナヨ!」
・ほほえましい光景を見せてもムダだ!
 └でもなごんだんだな?
  └まあちょっとは
●グラハム・エーカー、ダリル・ダッジ、ビリー・カタギリ
「断固辞退しよう。男の誓いに訂正はない!」
・特定のMSにこだわって乗り換えないパイロットって意外にいないんだよな
 └ていうかだれかいたっけか
  └乗り換える機体があってもあえて、ってのは思いうかばない
   MSにこだわるセリフがあるのはそこそこいるけど
   └マサイ・ンガバとかですね?
    └またそういう……
●ソーマ・ピーリス、セルゲイ・スミルノフ
「機体がわたしの反応速度についてくる……これが、ガンダムの力!」
「少尉ははじめて味わうんだったな……これが勝利の美酒というものだ!」
・ソーマくんうれしそう! ちょっとかわいい!
 └そしてタオツーかわいそう
・あと中佐、さりげに『おまえ負けっぱなしだったからな』って言ってるよ
 └ひど!?
●カティ・マネキン、パトリック・コーラサワー
「はあ、少尉……世界は大きな変革期をむかえようとしている
 そのことについて考えるようなことはないのか?」
「はい、ないです!」
・こんしゅーのMVPけっていーコーラサワあー
 └ええ。質問の意図とかいっさい考えずに即答してるあたりが最高です
  └おまえらおかしいって!
●絹江・クロスロード、アリー・アル・サーシェス
「戦争屋です。戦争が好きで好きでたまらない
 人間のプリミティブな衝動に準じて生きる、最低最悪の人間ですよ」
「と、とうさん……サジ……!」
・ついてっちゃだめえええええ
・ほんとにあれで死んじゃったんですかね絹江さん
 └死んだなら次回ではっきりするだろうし
  次回ではっきりしないなら生きてるだろ
  └固唾を呑んで待ちましょう
●アレハンドロ・コーナー、リボンズ・アルマーク
「拾ってくださったことへのご恩返しはさせていただきます」
・またララァ……!
・しかしヴェーダ本体にとりついて、いったいなにをする気なんだコーナーさん
 └そもそもヴェーダってなんなんだか1期のうちにどうにか明かしてほしいな
  あのアクセスできる目とか
  イオリアの真の目的が明かされるだけでもいいんだがね
○メカニック
●ジンクス
・あんまりカッキョヨキュないニェー
 └しかも人革連には哀しいほど似合わねえな
  └あの居住性の悪そうな密閉コクピットから乗りかえて
   いきなり全天モニターっておちつかないだろうねえ
○総評
・みなさん動きだしましたよ。長々と積みあげてきたかいが出てきたでしょか
 └まあ残り5話で消化できるような前フリじゃないから
  ほとんどの要素は2期に持ちこすんだろうけどねえ
  └なんとかスローネとの決着だけはつけてほしいとこです
   └つうか、そのために出したんだろうと思いたいがな、あいつらは
・ところでED終わりのあのブーメランみたいな光は
 あと5話のうちに明かされるのですかね?
●次回予告
 ガンダムに対して新型MSが牙を剥く
 それは、戦争根絶などという夢想を求めてきたものたちへの断罪か
 次回『滅びの道』
 これが、世界の答え

 ・コーラサワーもしっかり乗ってるようだな
 ・さて、マリナさんに真意を糾されて刹那くんはなんと答えるんでしょう
  そして激しい戦いでなにかを喪ったように漂うエクシアに……
  GNアームズが合体して不死鳥のようによみがえるのでしょうか!?
  └なんかおまえ、あれやたら気に入ってるな
   └ええもう、どんなふうに動いてくれるのかが気になってまして



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